絵画について

「衝動買い」のすすめ

私にとっての絵画は、何といっても「感情と文化の遺産」である。

私が絵に対して抱く想いは、プラトニックな愛ではない。ただ眺めるだけでなく、自分のものにしたい。一枚の絵が隠し持つ魅力は、それと日々を共にしなければ見えてこないからだ。私が好むのは、私に語りかけ、旅にいざない、悦楽をもたらしてくれる絵である。

貴重な一枚との出会いには、「一目惚れ」が欠かせない。絵を買う時は、あまり長く考え込まないようにしている。

反面、投機のために絵を買うことはない。絵画が単なる楽しみを超え、何年経っても値打ちを失わない維持費ゼロの財産ともなり得ることは百も承知だが。

子や孫に遺す財産のうち、私の趣味や感情を彼らに伝えてくれるのは、やはり絵画であろう。その絵画の値打ちが上がるのは、子孫のために喜ばしいだけでなく、それらの絵が時代や流行を超えて愛されるだけの価値を持つことの証明でもある。

ひとつアドバイスさせていただきたい。愛も夢も喜びもない仕事を日々黙々とこなす自分に、たまにはご褒美をあげなさい、と。

美術収集家 アンドレ・ド・ブランザック

Read more, in french or in english